もっと考えるべきことがあるんじゃないのか

何の脈絡もないのですが、多対多じゃんけんの必勝法を考えてみました。

  • ルール
    • 同人数の2チームがいっせいにじゃんけんをする。
    • 負けた人から抜けて行き、全員脱落したチームの負け。
    • あいこはもう一度。
    • 1度の勝負ごとに作戦タイムは設けない。
  • 必勝法
    • まず、だれか一人の手を決めておく。
    • チームの残りのメンバーはその手に勝つ手を出す。
    • じゃんけんの結果、はじめの一人と相手チームの何人かが脱落する。
    • 相手チームが全員脱落するまで、予め決めておいた順番で、こちらチームで脱落する人を毎回決め、これを繰り返す。
  • 解説

具体的な例で解説します。グー=G、チョキ=C、パー=Pと表記します。
5人対5人の勝負とし、必勝法をとるチームをAチーム、相手をBチームとします。

1回戦
A:GGGGC

と出します。
BチームはAチームの脱落者1人に対し、Cを出した人全員が脱落します。Bチームに一人でもPを出した人がいた場合は「あいこ」のため仕切りなおしです。

2回戦
A:GGGC

と出します。
1回戦と同じパターンですが問題ありません。


と、これを繰り返せば必ずAチームの脱落者よりBチームの脱落者が多くなるので、相手方に何の戦略もなければ最終的にAチームの勝利となります。いわば「捨石戦法」とでも呼べるやり方です。

  • 相手にこの戦法が読まれている場合

この必勝法は知っている相手には通用しません。
上の例の場合では一度目は「あいこ」にして*1、こちらの出方をうかがい、「GGGGC」を出してくることを確認して「GGGGG」を出せば被害は1対0となり、相手が有利になります。
これを「捨石戦法」に対して「統一戦法」とでも名づける事にします。
結論から言うと「捨石戦法」側は毎回ランダムに手を替え続ける*2ことが事が出来れば、優位は揺るぎません。
「捨石戦法」は脱落は常に一人ですが、「統一戦法」は「全員生き残り」か「全員脱落」しかないからです。
ただし、手を変える場合「捨石戦法」側は予めどのような順番で手を変えるか決め、なおかつそれを全員が記憶しなければならなくなります*3

  • まとめ

このゲームでは「捨石戦法」が絶対的な強さを持つと言えます。これを知っていれば、まず間違いなく「捨石戦法」が採用されるはずです。つまり最終的には「捨石戦法」同士の対決になることが予想されます。勝負中の相談は禁止なので、つまりはいかに有効なパターンを作るか*4の勝負になるのではないかと思います*5


「捨石戦法」同士となった場合の細かい検討はしません。
もうつかれました。

*1:相手側でG、C、P全ての手を出しておく

*2:もちろん常に負けるのは一人だけになるようにしておく

*3:パターン化するのが通常とられる複雑化への対策でしょう

*4:当然チームのメンバー全員の記憶力の程度も考慮して

*5:チームの人数が多く長期戦が予想される場合、パターンを読みきった時点で「統一戦法」にシフトするのも良いかもしれません。しかし、さらに事前の意思の統一をシビアに行わなければならなくなります